「まだまだ勝手に関西遺産」
春の天皇賞や菊花賞など、日本中央競馬会(JRA)最高峰のレースが開かれる京都競馬場(京都市伏見区)のシンボルといえば、コース内側に広がる大きな池だ。周囲約1100メートル。面積は約6ヘクタールと阪神甲子園球場の約1・6個分。内側一面が池になっているのは、ここだけだ。
明治末期の地図をみると、後に競馬場となる予定地の中央にすでに池が描かれている。競馬場は1925年に開設された。「京都競馬場70年史」には「(競馬場の)土地は宇治川と淀川の中州の広大な湿地帯で、工事は難航をきわめた」とある。競馬場に聞くと、池は埋め立てきれずにやむを得ず残ったらしい。
拡大するコース内側の全面が池になっている京都競馬場。かつてあった巨椋池の名残とも言われ、希少生物も生息するという=京都市伏見区、朝日新聞社ヘリから、遠藤真梨撮影
競馬場ができた当時、すぐ東側に周囲約16キロ、面積約800ヘクタールの巨椋(おぐら)池があった。何か関係ありそうだ。
巨椋池は現在の京都市伏見区、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル